集中物質「ドーパミン」
目の前のことに集中するためには、「ドーパミン」が必要です。
ドーパミンは単に「報酬の脳内物質」であるだけでなく、非常に重要な役割を果たす、集中力を保つためには絶対に欠かせない物質なのです。
ドーパミンが不足すると周囲の音に気を取られ、目の前のことに集中できなくなり、苛立ってくる。心が乱れ、神経質になり、上の空になる。
ドーパミンの分泌量が増えると、感覚中枢から伝えられる雑音と、もともと脳内にある雑音の両方が消えるのです。
ウォーキングや運動をした直後にドーパミンの分泌量が増えることがわかっています。運動を終えた数分後に分泌量が上がり、数時間はその状態が続きます。
そのため運動後には感覚が研ぎ澄まされ、集中力が高まり、心が穏やかになります。頭のなかがすっきりして、物事に難なく集中できるようになるのです。
ドーパミンは、運動の時間が長くなるにつれて増えていき、脳は徐々にドーパミンの量を増やしていくと考えられています。
ウォーキング、運動は集中力の改善にすぐれた効き目を発揮する、副作用のない薬なのです。