「元々肩こりはなかったけど急に腕が上がらなくなった」
「上げると激痛が走る」という方いらっしゃると思います。
四十肩、五十肩について説明していきたいと思います。
正式名称は『肩関節周囲炎』と言います。
まず肩関節の構造ですが、肩の関節は骨盤や股関節とは違い、可動域が広い分浅くくっついています。
その不安定さを補うために肩周りの筋肉が支えています。
関節というのは、どれもくっついている状態が正常で
反対に少しでも引っ張られる力(牽引力)が加わると緩んでいきます。
肩関節も同様に、引っ張られる力によって筋肉や神経までも引き伸ばされ
腕を支える力が減少してしまいます。
(例えば、重いカバンを片手で持ち続けたり、子供に手を引っ張られる等)
デスクワーク等で背中が丸くなり、手が前に出る状態が続くだけでも肩関節は緩くなっていきます。
ですが、肩関節も緩んでいく訳にはいかないので、肩周りの筋肉が張って支えようとします。
その張りが積み重なることで強くなって硬くなり、四十肩、五十肩の原因となって痛みを伴います。
では、どう対処すればいいのか?
1.「アイシング」をする。
「肩関節周囲炎」文字通り「炎症」ですので、必ずアイシングをして除熱を行います。(30分~60分程度)
これを何回も繰り返し行うだけでも、痛みは落ち着いていきます。
2.肩関節を正しい位置に戻す。
自分で矯正できる運動があります。
それは『腕立て伏せ。』です
ただ、筋トレの腕立て伏せではありません。
やり方は、腕立て伏せの姿勢から、膝をつきます。
(膝をつけると楽にできます、それでもキツいという方は壁でも構いません。)
手の位置は「ハ」の字
(少しコツがありますので、先生にお聞きください)
ゆっくり肩甲骨同士をくっつけるイメージで曲げていきます。
これを10回程で構いません。
これだけです。この動きで肩関節を自分で矯正することができます。
それでも肩を上げると痛い、上がらないという方に
当院では特殊な器具を使って治療していきます。
こちらの器具に、脇を挟んでいただいて腕を動かしながら
肩関節などを矯正することができます。
もちろん、1回2回で良くなる訳ではなく、少しずつ肩の可動域が増え
痛みも落ち着いていきます。
40肩、50肩の様な重い症状ですと、治るのに数か月はかかりますが
必ず治りますので少しお時間をいただければと思います。
toreta整体院/整骨院 山崎